2016年4月28日木曜日

エジプトの出来事① (添乗員はつらいよ..)

エジプト航空のキャビンアテンダントをしている友達から連絡があった。
エジプト航空として、ツアーのモニターを募集しているけど参加しないか?と言うものであった。
10日間のスケジュールでお遊びではなく、後で判ったけど、参加者には元ANAのパイロット、旅行雑誌編集者や旅に関わる業界の人達の参加がほとんど。
誘ってくれた人を知ってはいるものの、業界に関係ない部外者は私くらい。 
もともとエジプト自体に興味がなく、ピラミッドくらいは見てみたいけど高いしー。(この当時の一般ツアー代金45万くらい)このレベルなので、行ってみようと思ったのも、どちらかと言えば、知人のお誘いで代金もメチャクチャ安い!(3分の1程度)のが魅力であった。


まあそのくらいだったら行っても損はないかなー。と言う不心得な動機であった。
フライトは勿論エジプト航空。私たち以外のグループツアーのお客さんが結構搭乗している。
そのグループの世話をする添乗員さんも、フライト前の機中を忙しく動き回っている。
ツアーの添乗って知りもしないけど、傍から見てて本当に大変だなーって思う。特に海外では経験と知識も勿論、様々なスキルが必要でしょう。 中には私みたいなわけわかんないのも絶対いるはず。ほんと大変ですよねー。  
何でこんな事書いたかと言うと、この数時間後に大変なことが起こってしまうのです。それは、
なんとエンジントラブル。 
飛行中、機長の緊急アナウンス
『当機はエンジントラブルのために、緊急着陸します。』
ドキッ!墜落かーっ!一瞬よぎったものの機体自体、変な動きはしていない。
何とか滑走路が見えてきた。もう間もなくだ。


着陸地はフィリピンのマニラ。 無事着陸した時に、第2回目のアナウンス。
『当機はただいま、メンテナンスを行っています。修理が終わるまで、そのままお待ちくださいますよう。』
その後何回も機内アナウンスがあるものの内容は変わらない。
私たちツアーグループの元パイロットも
『フィリピンかー。部品があれば良いけどー。けっこう時間がかかるかも.....。』
まさにこの言葉が的中してしまった。機内で2-3時間待ってから最終的にあったアナウンスが
飛行機を降り、宿泊施設へ移れと言うものだった。考えれば大変なことで、飛行機1機分の乗客を避難させる訳だから、とんでもない事態。この時の一般ツアーの添乗員さん(30名位のグループ)の引きつっていた顔は未だ記憶に残っている。
一方、モニター組みは添乗員もいない替わり、エジプト航空ダイレクトも手伝い、小グループ(10名くらい)なので、ホテル行きのバンが来て、お先に失礼!っていうことでさようなら。
翌日の朝に修理も完了し(部品は日本から取り寄せしたとのこと)で出発することに。
飛行場につくと、例の添乗員さんがお客さん相手に動き回っているので、悪いとおもいつつ声を掛けた。
『大変だったでしょー。 少しは休めたの?』
『寝てないんですよー.....。』
ほんと、大変な仕事ですよねー。
『このトラブルで日程が変わってしまったので、スケジュールを組みなおさなければー....。』
どうも1日かっ飛ばしてしまうわけにはいけないらしい......。ホントたいへんだわ。


この後、この別団体さんとはしょっちゅうお目にかかることとなった。




飛行機は紅海の上空(上空から見る景色の中で私はここが一番すばらしいと思う!)を通過し、やがて着陸態勢に。その日の夜、無事カイロに到着することが出来た。


エジプトの出来事② (ポッポッポー はとポッぽー♪)へ続く。