2016年4月27日水曜日

銚子からバリ島へ の出来事 (不思議な出会い)

今の住まいは千葉県の山武。と言ってもそれ何処❓という位場所がわかりにくい。
周りには写真のとおりなんも無く、チョーパノラマ状態が広がっています。
どこかって敢えて説明するとすれば、九十九里浜のほぼ中央に面していると言うと想像できるかなー。簡単に外房の海に行けてしまう自然に恵まれた場所でいいところです。
仕事で疲れても、美味しい魚や温泉が癒してくれる、そんなところでもあります。
東京の深川生まれにとっては、今の状況はある意味理想であったのかも知れませんね。
自宅から海に向かって

この日も何時もの様に銚子の魚を食べ、帰りに温泉に入るという予定で出かけたんです。
食事を終え、犬吠埼灯台の近くにあるホテル(京成犬吠崎)の温泉で日帰り入浴。何時ものパターンです。でもこの日は何時もと違って、意外な出会いが待っていたんです。


海が見渡せる大浴場に浸かってボーっとしていると、一人のジーサマが入って来ました。
『お湯は熱いですか❓』他の人に声を掛けている。  でも聞かれた人は無視しています。『………』
一人二人同じようにやり過ごしている。なんで日本人は年寄りにつれないんだろ。
ただのジイさんが聞いてるだけだから返事くらいしてあげればいいのにって感じ。
私も日本人だからよくわかるけど、外国人と違って他人とのコミュニケーションが下手。良く言えばシャイ。悪く言えば無関心。そしてこのジーサマいよいよ私の前に。
『湯加減はどうですか❓』
『ちょうどいい塩梅ですよ。』
ただの話好きのジイさんじゃないかと思いながら、何気ない会話。
ところがこのジイサン、会話のあちこちで横文字が飛び出す。 なんか変。 それも横文字のときの発音はネーティヴ。そしてあっという間に話題は第2次世界大戦の話へもつれ込む。 
ジーサマだから詳しくても当たり前かー。でもあまりにも詳しすぎる! それも日本側ではなく、アメリカ側の内幕の話。 なんか私がそそられてきてしまった。
話をそらして思わず聞くことにしてみる。
『今日はどこから来たんですかー?』
『はい、今日はインドネシアのバリからきました。』(なにーっ もしかして日本人じゃない?)
『あさって出版の仕事があってアメリカへ行くんですが、時間が中途半端だったので相談したら、業者の人が銚子を奨めてくれたんですよー』(仕事でアメリカー?) 
とこから見ても全くの只の日本人のジーサマなのに。逆にわたしの好奇心に火がついてしまった。 
『国籍はどちら?』
『はい、United States  て゛も生まれはモンゴル。』.......あーっやっぱり.......
『今はバリに住んでます。』
『バリはどこですか?』
『ウブドというところです。』 えーーっ!   このジイサンどうも只者ではない感じがしてきた。
『ウブドではなにしてるんですー?』
『ホテルをやってます。ミッチーリトリートっていうホテルですけどね。』 
ホテルのオーナーかいーッ!
『アメリカで出版の打ち合わせって、執筆もしてるんですかー?。』
『そっちが本業みたいなもんですよ。』
****この時点でもう湯あたり状態**** 風呂から出てホテルのレストランで話のつづきをすることになった。

生い立ちから始まって、まさにその生き様は波乱万丈そのもの。ただのジイサンと思っていた人がこんなすごい人とめぐり合うなんて思ってもいなかった。(写真はホテルの一部)
話は延々5時間にも......。
『カキヌマさん。 私には子供がいない。 もうこの年だし、バリのホテルを経営してくれないだろうか.....。』
実際に話はこんなことまで行ってしまった。その後、バリのウブドのはずれにある彼が経営しているホテルへ遊びに行ったこともあるけど、人の縁って解らないことだらけ。実に不思議だと思う。
ホテル経営は、私も仕事を辞めて現地へ行く勇気も無かったので丁重にお断りしたが、現地バリでは『ドクタークン』(クン先生)として有名な人。
偶然とは言え素敵な出会いでした。
クン先生いつまでもお元気で。