モルディブの出来事 第3話 (泳ぐ自信があってもおぼれる)

ビアドゥアイランド 桟橋




モルディブはご存知の通り、サンゴ礁の島。 
透明度が高く、魚もたくさん見ることが出来ます。

勿論浅瀬が続きますから、あおーい海でぱちゃばちゃ。まさにCMで流れているような景色の中で、リラックスできますね。

朝食をとる際に、必ずパンの耳だとか、残りもんを必ず小さなビニールに入れて持ち帰ります。
それは浅瀬で遊ぶ時に、非常に面白いことが起きるからなんです。

ダイビングをしたことがある人であればわかると思うんですが、海中でそれを持っていると、ほんとーにわんさか魚が集まって来るんですね。

もう、こんな状態。魚だらけ。小さなサメもいるんです。
 
シュノーケリング、フィンなど自分専用を日本から持って行ったので、時間に気兼ねなく遊ぶことが出来ました。

っていうところまでは普通なのですが、実はこの後、事は起きてしまいます。
別に何したわけでもなく、いつものようにシュノーケリングでうつ伏せ、海中のきれいな魚に餌をあげながら、少しづつ沖に向かって流れていました。

サンゴ礁の島って、構造的に言うと、深ーい海の中からそびえている山の頂上みたいなもんです。
頂上のほんの一部分のテーブルマウンテンが海上に出ているわけですから、テーブルの先はというと.....。深ーい、深ーい高さの見えない崖。
東京スカイツリーの頂上から下を覗くと.......。そんな感覚です。
その日も、もうそろそろ魚のエサやりも終えるとき、その浅瀬の終わる突端まで来ていました。
パタパタとフィンで蹴ること4-5回。
下を覗くと断崖絶壁。 海の透明度が高く、ずーっとずーっと暗い海の底まで見えてしまったのです。(ドロップアウト)
とっさに足元の景色が一変したことで、この瞬間、自分は空中に放り出された感覚と恐怖心から、ワーッと叫んでしまったのです。
当然マウスピースは口から外れ、しょっぱい海水をたくさん飲み込むことに。

勿論足なんかつきません。既に下は1000メーターを超える深さなのですから。
立ち泳ぎをしたままで、ゲロゲロと何度も飲み込んだ海水を吐き戻していました。
もうパニック状態です!
泳ぎは結構できるのですが、泳げる人でも溺れるってこんなんかなーと思いましたよ。
ひとしきり落ち着いてビーチへ生還。

パートナーもその様子を見ていたらしく、
「なにしてたの?」

何じゃない!(◎_◎;)

明日からは、波打ち際で読書だけにする!

*(モルディブシリーズは続きます。)


以前のブログの中から モルディブシリーズ

モルディブ第1話

モルディブ第2話

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